『子どもを攻撃せずにはいられない親』片田珠美著 読んだ感想
ふと、自分の子供に悪影響を与えている「毒親」というものについて知りたいと思った。そうなればと図書館で本を借りようと思い、近所の図書館で毒親について語っている著書『子どもを攻撃せずにはいられない親』を借りた。
著者の片田珠美の個人的なエピソードも交えながら、
子どもを攻撃する親の特徴
攻撃する親の行動原理
攻撃された親から育てられた子供の特徴
その親に対してどういった行動を取ればよいのか
を解説していた。
精神科医である著者がカウンセリングの中で出会った方のエピソードそしてその方たちが自らの口で話したことも書かれている。そのため、親から攻撃された親の存在の恐ろしさがリアルに伝わってきた。
なかでも、私が怒りを覚えたエピソードがある。それは、著者が医学部に合格したときに放った親の言葉だ。著者の進路を半ば強制的に選ばせた親が放った言葉。
僕だったら
「今までの僕の努力は何だったのか!」
「お前の幸せのために俺は生きているのか!」
と思わず言葉を発してしまうだろう。
そして、自分の存在価値を見いだせないままその言葉に縛られた人生を送り、親をずっと恨むことになるだろう。しかし、著者はその言葉に屈せずに生きている。その精神力を僕も持つことができたならな、と思った。